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加藤 千明; 山本 正弘; 塚田 隆
材料と環境2009講演集, p.29 - 32, 2009/05
現状で実施されているBWR環境条件での各種のSCC発生進展試験法及び試験結果について調査を行った。BWR実機における材料使用条件及びSCC発生状況の調査を行い、ラボ試験の結果を比較検討することにより、BWR条件におけるSCC事象整理を行い、検討課題を抽出した。調査においてはSCC発生とSCC進展に分けてSCC発生・進展に関する現状と課題整理を行い、現状のSCC評価手法の課題と改善の方向を整理した。調査の結果、SCC発生は確率論的に取り扱いが可能であり、誘導期間付きの指数分布によく近似できることが明らかになった。また、割れの進展には、非進展性の微小き裂発生過程と微小き裂合体過程からなる進展性のき裂発生過程があることが明らかになった。一方、BWR実機のSCC事象はラボ試験から推定可能であるが、現在のSCC進展評価には考慮されていない因子があることが明らかになった。加速因子としては放射性分解水質,照射速度,すき間等のミクロな水化学的環境が明確になっていないことがわかった。一方、低減因子としては、き裂発生までの誘導期間,き裂進展に伴う応力開放,フェライトによるき裂停滞,水素注入によるSCC発生寿命の延伸効果等があることが明らかになった。
佐藤 智徳; 三輪 幸夫; 塚田 隆; 内田 俊介
材料と環境2009講演集, p.63 - 66, 2009/05
特定の金属の表面では、腐食環境に応じて、特定の半電池反応が生じる。この現象を利用し、複数の金属間の電位差を互いに測定することで、逆に金属の曝されている腐食環境の特徴を評価できると考えられる。本研究では、純金属電極の自然電位に関して、高温水中に含まれる酸素濃度と過酸化水素濃度依存性を取得し、センサの原理を検証した。
本岡 隆文; 山本 正弘; 上野 文義; 加藤 千明
no journal, ,
再処理機器の健全性評価のために、沸騰硝酸溶液中のステンレス鋼の腐食に与える酸化性化学種であるクロムとバナジウムイオンの影響を、腐食に伴うイオン価数の時間変化に着目して検討した。V(V)及びCr(VI)を含有する沸騰硝酸溶液中でのSUS304ULC鋼の腐食挙動を腐食試験,腐食電位測定,溶液分析により調査するとともに、沸騰硝酸溶液におけるV(V)とCr(VI)の生成速度を測定した。SUS304ULC鋼に対する加速作用はV(V)よりCr(VI)が強かった。Cr(VI)含有沸騰硝酸溶液では、腐食進行とともにCr(VI)濃度は減少し溶液の腐食作用は弱くなった。一方、V(V)含有沸騰硝酸溶液では、V(V)濃度は腐食進行しても初期濃度を保持し、溶液の腐食作用は一定に維持された。沸騰硝酸環境では、還元体からのV(V)の生成速度は速く、Cr(VI)のそれは遅かった。V(V)含有沸騰硝酸溶液中では、ステンレス鋼腐食に伴うV(V)の消費速度よりもV(V)の生成速度が速く、そのためV(V)濃度が一定に保持され、ステンレス鋼は定常速度で腐食した。Cr(VI)含有沸騰硝酸溶液中では、Cr(VI)の消費速度よりもCr(VI)の再酸化速度が遅いため、Cr(VI)濃度が減少してステンレス鋼の腐食速度は低下する。